東京国立近代美術館のゴードン マッタ クラーク展、藪前知子さんのレビュー見て気になったので観てきました。
映像や写真の記録が中心で、空き家に侵入して、床や壁を切断したり、車をグシャグシャのスクラップにしたり、色々と無茶な事をやってて面白かった。絵画や彫刻、建築といった既存の美術の制度から当時は、外れてたのだろう。
また、再現不可能な、美術館の制度の外にあった作品でも、最終的には、映像や写真、資料が作品として美術館におさまっていく事に対して、作家はどう思うのだろうかと感じた。
インスタレーションに関していえば、スタイロの椅子とか、パーティクルボードの机とかが妙に綺麗で、モデルルームというか、偽の仮設的な展示をしている感じがした。それが悪いわけではないけれど、これがホワイトキューブの壁に並べた場合と大きく違うかというと、そんなに作品への印象は変わらないんじゃないかと感じた。